数字なし・外周のみシャカシャカ問題

こんばんは。きなこ屋です。

今日もシャカシャカのお話です。

表題の通り、ここで扱うのは「数字なし・外周のみ」シャカシャカの唯一解性について。

問題

図1のように、通常盤面で数字がなく、外縁部のみに黒マスが配置されたシャカシャカを考えます。

[図1] 作:鷹野リン様
https://puzsq.logicpuzzle.app/share/110596

与えられたm*n(m≦n)サイズの盤面に対して、唯一解となる配置は存在するのでしょうか。

本稿では、これを一般の(m,n)に対して検証していきます。

1~3*n

通例、シャカシャカには「盤面に1つ以上の三角形を配置しなければならない」というルールが設けられます。これは極めて特殊な盤面においてパズル性を担保するための措置とみられますので、ここでは無視することとします。

1*nの場合、任意の盤面はそのまま唯一解です。

2*nの場合、全マスが外縁部ですので、全マスを黒マスにすれば唯一解です。上記のルールを考慮しても、2*3以上では図2上の構造が解になります。

3*nの場合、図2上に真っ黒な3列目を加えることで構成できます。もう少しパズルらしくしたい場合、図2下の例が挙げられます。

[図2] 2*n(n≧3)、3*nの例

4*n

まずn=4,5,6,7,8,9,10,11,12,14の例を列挙します。

[図3] 4*n(n=4~12,14)の例
黒マス最少の例を探したつもりだが、n=8などは怪しい

<命題1> 4*n盤面で唯一解となる配置が存在するのは、n=4,5,6,7,8,9,10,11,12,14のときに限られる。

以下、<命題1>の証明です。

<補題1> ある4*n盤面が唯一解であるならば、図4は黒マスの配置に関わらず灰色領域で破綻しない。

以降の図では、辺縁部のうち特に黒マスを置かない白マスには※をつけて明示することにします。従って、例えば図4では辺縁部に黒マスを表示していませんが、実際には辺縁部のいずれのマスにも黒マスが入りうることを想定している点に注意してください。

[図4] 左の壁から数えて3マス目に三角形を2つ置いた図。

<補題1の証明> 図5左の領域A1,領域A2を考えます。

[図5] 右上:A1,A2が埋まっている
右中央:A1,A2の一方が埋まっている
右下:A1,A2が埋まっていない

領域A1,A2それぞれに1つでも黒マスが入る場合、図4から手を進めると図5右上のようになり破綻せず成立することが分かります。以降、盤面の隅のA1にあたる3マスの領域に1つでも黒マスが入る場合、それを埋まった隅と呼称します。そうでないものを空いた隅と呼びます。

領域A1,A2のいずれかに黒マスが入り他方に入らない、すなわち隅の片方が埋まりもう片方が埋まっていない場合、図5右中央のようになりこれも成立します。

では領域A1,A2のいずれにも黒マスが入らない、すなわち隅の両方が埋まっていない場合。 このとき図4は破綻するのですが、代わりにこの配置が唯一解ではないことが同時に示されます。従ってこのパターンは除外され、図4の成立が保証されます。

唯一解ではないことの証明は次のようになります(長いです)。まず図6左のマスB1,B2の白黒で場合分けを行います。

[図6]

B1,B2がいずれも黒マスの場合、図6右上①,②のいずれかとなりますが、どちらも左側の空間が複数解となります。

B1,B2の一方が黒マスの場合、これも図6右中央③,④のいずれかとなり、やはり左側が複数解となります。

B1,B2の両方が白マスの場合(⑤)、左側の空間を唯一解にするような周囲の形状は図7左しかありません。図7左を含む想定解は①〜④の4パターンです。しかし外部の(※がついていないマスの)情報からは、①や②は⑤と、(②や)③は⑥と、④は⑦と、それぞれ区別することができません。すなわち図7左とは異なる解が存在することになり、複数解が確定します。

[図7]

以上より、図5下の2隅が埋まっていないパターンはもれなく複数解となります。(証明終)

 

<補題2> ある4*n盤面が唯一解であるならば、図8は黒マスの配置に関わらず灰色領域で破綻しない。ただし、灰色領域の左右に少なくとも幅3マスが必要。

[図8]

<補題2の証明> ('23 3/27追記:証明パートを修正)

図8内部の成否は、図9上に示す6マスのみに依存します。殆どのパターンでは図8の配置は内部で1つ以上の解を持つことが全探索により確認できます。解を持たないのは図9下及びその鏡像のパターンに限られますが、この配置は唯一解にならないことが示せます。

[図9] 上:内部の成否は青マスの白黒のみで決まる
下:図8の配置が破綻する唯一のパターン(鏡像を除く)

図9下の配置が唯一解でないことを確かめるため、本来の想定解によって場合分けします。2つの黒マスの間に注目します。

想定解が図10の形の場合、右部分に壁ができ、<補題1>によって唯一解が否定されます。

[図10] 右の領域に<補題1>が適用できる

想定解が図11上の形の場合、場合分けにより図11①~⑥の6パターンに進行します。これらはそれぞれ下のように外部から区別できない別解を生じます。なお図9下に示した4つの※は省略されています。

[図11] 想定解は6パターンに分類できる。
①...A1が空なら①-1、そうでなくA2が空なら①-2、
そうでなくA3の1マス以上が黒なら①-3、どれでもないなら①-4が別解。
③...B1が空なら③-1、B2が空なら③-2、いずれでもないなら③-3が別解。
④...C1の1マス以上が黒なら④-1、そうでないなら④-2が別解。
②⑤⑥...それぞれ②-1、⑤-1、⑥-1が別解。

想定解が図12上の形の場合、場合分けにより同様に別解を生じることがわかります。

[図12] 想定解は4パターンに分類できる。
右端の場合、A1,A2が空いているか否かで分岐。

なお、図11、12の別解を考える上で次の2つの性質を使っています。

<性質1> 想定解で直立長方形に含まれる白マスは、別解で三角形を入れても破綻しない。

<性質1の説明> 数字なしのシャカシャカでは一般に、2*2以上の直立長方形があると唯一解になりません。中に三角形を入れて容易に別解を作ることができるためです。このため唯一解に直立長方形があるとすれば1*nの形になります。従って三角形で一部を埋めても長方形以外の形になりません。

もちろん想定解から三角形を減らして白マスを生じさせる場合は、周囲の形状によっては破綻します。

<性質2> 図13の①の形が唯一解なら、②は図の左側の灰色部分で破綻しない。

<性質2の説明> 左側の想定解での配置を図13下③~⑦で場合分けすることによって確かめられます。この性質は図11①、④、⑤で利用しています。

[図13] 左側の5パターン。いずれも整合性をとることができる。
例えば⑤の上(想定解)から下(別解)を作るにあたり、<性質1>を使っている。

以上で、図9下の配置が複数解になり、図8が破綻しないことが示されました。(証明終)

(再掲)<命題1> 4*n盤面で唯一解となる配置が存在するのは、n=4~12,14の場合に限られる。

<命題1の証明> n=4~12,14の場合の成立例は既に挙げました。

nが13以上の奇数のとき、図14上・下のように三角を配置します。

[図14] 上:<補題1>、<補題2>、◇、<補題1>の順に並べる。
下:<補題1>、◇、<補題2>、<補題1>の順に並べる。

上下いずれの配置でも、青部分は<補題1>、黄部分は<補題2>から破綻しないと分かります。他の部分は全て埋まっていますから、それぞれの図から解を構成することができます。そして解はいずれも仮定した唯一解に一致することになります。しかしながら、2つの配置は図15に示す通り両立できませんので、矛盾が導かれました。

[図15] 図14の2つの解は両立しない。

nが16以上の偶数のとき、図16上・下のように三角を配置します。

[図16] 上:<補題1>、◇、<補題1>の順に並べる。
下:<補題1>、<補題2>×2、<補題1>の順に並べる。

こちらも上下ともに解を構成し、これらは両立しないことから矛盾が導かれます。(証明終)

5*n

https://puzsq.logicpuzzle.app/puzzle/114964(作:locker様)にて、幅3k+1の場合は唯一解にできることが示されました。この配置は短辺への黒マス配置を必要としませんので、両端に真っ黒な列を追加することで幅3k+2,3k+3の場合も構成することができます。従って5*n盤面は常に唯一解盤面が存在します。

[図17] 5*nの繰り返し構造。

8*n, 10*n〜

順番が前後しますが、先に8*n以上の場合を考えます。

かんれいと様による先行研究(https://twitter.com/etar_nac/status/1682891913215762433?s=20)により、2m*2n(m,n≧4)、すなわち8*8以上で偶数*偶数の場合には全て複数解になることが明らかになっています。先ずこれを参照させていただきます。

8*8の場合、図18左のように中央と隅を開けて辺から2列目に三角を並べることで破綻せずに解をなし、中央部分に三角が入るか否かで複数解となります。

この解は図18右のように2マスずつ延長することができ、中央部は依然複数解ですので、8*8以上の偶数*偶数盤面は全て複数解になります。

[図18] (左)8*8の複数解の作り方
(右)8*8以上の2m*2nサイズも複数解

以上がオリジナルの証明になります。

オリジナルでも言及されていますが、幅が奇数の場合にも同様の考え方を適用することができます。図19のように、8*11、11*11の場合にも中央部を空けた複数解が存在します。これらの解も同様に延長することができます。

[図19] 8*11,11*11は複数解

このことから、8*n(n≧10)やm*n(m≧10,n≧10)盤面に唯一解配置は存在しません。後の9*nの考察からもわかります。

従って、残るは6*n,7*n,9*nとなります。

6*n

n=6,7,8の場合は図20のようにして構成できます。

[図20] 6*6, 6*7, 6*8の場合に唯一解となる例

<命題2> 6*n盤面で唯一解となる配置が存在するのは、n=6,7,8のときに限られる。

<命題2の証明> n=9,10で複数解になることを示せれば、それを2マスずつ延長してn≧9のときは常に複数解になることが言えます。

n=10の場合、まず盤面を上下に分割します。図21のように上半分を考えると、隅の埋/空によらず図17左①は破綻しません。さらに、隅や辺の場合分けによって②-1~②-4のいずれかが成立することが分かります。こうして上半分だけで2通りの埋め方ができます。

下半分も同様に2通りの埋め方があり、上下を組み合わせても横幅1の直立長方形しか影響しないため破綻することはありませんから、最終的に6*10盤面は異なる4つの解を持つことになります。

[図21] 6*10盤面の上半分。①は常に成立。
左上隅が空いていれば、②-1か②-2(橙マスで分岐)のどちらかが成立。
右上隅が空いている場合はその鏡像が成立。
2隅とも埋まっていて、かつ青マスのうち1つでも埋まっていれば②-3が成立。
そうでないなら②-4が成立。こうして①②の2つの解ができる。

n=9の場合も盤面を上下に分断した上で、隅が埋まっているか否かで場合分けを行います。

図22のうち、2隅が埋まっている場合は①と②、1隅が埋まっている場合は③と④(④-1or④-2)、2隅とも空いている場合は⑤(⑤-1or⑤-2)と⑥(⑥-1or⑥-2)が、それぞれ破綻せず解をなすことができます。よってやはり上半分だけで2パターンの解が生じることになります。

下半分についても同様に作り、上下を貼り合わせます。やはり貼り合わせに際して破綻を生むことはありません。このようにして、6*9の場合も少なくとも4つの解を有する複数解となります。

[図22] A(2隅埋)の場合は①と②で複数解。B,Cも同様。
橙部分は、※のマスが黒マスか否かで分かたれる。

図21,22で適当な位置に◇を挿入することにより、n≧11の場合も全て複数解となることが分かります。(証明終)

7*n

7*7,7*8の場合は図23のようにして構成できます。例によって...

[図23] 7*7,7*8の場合に唯一解となる例。
7*7:作:鷹野リン様 https://puzsq.logicpuzzle.app/share/110596
7*8:作:かんれいと様 https://puzz.link/p?shakashaka/7/8/h.h.g.l.k.l..r..n.h.g、90°回転

<命題3> 7*n盤面で唯一解となる配置が存在するのは、n=7,8のときに限られる。

<命題3の証明> まず命題2の6*nの場合と同様、n=9,10で唯一解にならないことを示していきます。実のところ、この記事で最も難しいのはここです。

n=10のとき、まず長辺を二分し、左右で解を構成します。埋まっている隅の数で場合分けすると図24のようになります。

図24に従って左右半分の解を作り貼り付けます。貼り付けに際してやはり破綻は生じませんので、これによって少なくとも1つの解が見つかります。BとCのパターンは2つの解を持つことを踏まえると、左右いずれかがBやCであれば、言い換えると1つでも空いている隅があれば複数解が確定します。

[図24] 7*10左半分の埋め方。
1隅埋の場合、②と③(③-1~③~3)で複数解。2隅空も同様。
③は橙部分の状況によって場合分けされる。

そこで、4隅とも埋まっている場合に2つ目の解を探します。

図25左の青領域A1,A2に注目します。A1,A2のうち少なくとも一方が全て白マスならば、図21右のように別解が見つかります。

[図25] 4隅とも埋まっており、A1が全て白マスならば、右図が別解。
A2も同様。

そうでない場合、図26左を考えます。図26左の中央部は置いておいて、周辺部は黒マスの状況に関わらず破綻しないように解くことが可能です(これはA1,A2の全ては白マスではないことから従います)。そうして出来た図26中の橙マスを埋めるように、周囲の四角を「上手く」延長して図26右のような解を得ます。

[図26] 周囲を決めておいて、最後に周囲の長方形を伸ばすことで橙マスを埋める。

ここで橙マスが両方とも「上手く」埋められることは次のように示せます。図27左①において、Bが含まれる長方形は図27中列②1~3のいずれかの形状になりますから、橙マスのうち少なくとも一方に伸ばすことが可能です。これはEについても同様ですから、もしBとEで橙マス両方を埋められないとすれば図27右上③(または鏡像)の形状になる必要がありますが、この場合は図27右下④のようにしてAかDが伸ばせます。すなわち周囲の形状に関わらず、図27の橙マスを埋める操作は可能です。

[図27] 「上手く」2つの橙マスを埋められることの説明。

以上より、7*10ではどの配置でも複数解となります。

続いて7*9の場合、盤面を幅3:6に分割し、それぞれを図28のように隅の埋/空で場合分けします。これまでと同様に左右で破綻することなく配置が可能で、左右の貼り付けでも破綻しませんから、1つの解が見つかります。しかし逆に幅6:3で分割した際にも解が生じます。こうして出来た2つの解は中央部で衝突し両立できませんので、複数解となります。

[図28] 左3列は①〜③のいずれか、右6列は④〜⑥のいずれかになる。
②-1or2、③-1or2は図中橙マスの白黒に対応する。
④の中央部は7*10の時と同様に「上手く」伸ばせる。
⑤は、右辺の橙部分に黒マスがない場合⑤-1、下辺の橙部分に黒マスがない場合⑤-2、いずれにも黒マスがある場合は⑤-3を選択する。

最後に一般のnについて考えます。nが11以上の奇数の場合は、図29左のように配置することで7*9のときと同様に示せます。nが12以上の偶数でかつ四隅が1箇所でも空いていれば、これも図29右のように7*10のときと同様に示せます。

[図29] 左:7*9の3:6分割に橙色の2列を好きなだけ追加する
右:7*10の5:5分割に橙色の2列を好きなだけ追加する

nが12以上の偶数でかつ四隅が全て埋まっている場合は次のようにします。図30左①が第一の解となります。もし図中A1かA2が2マスとも白マスならば図30右上②(または鏡像)の別解が生じますし、そうでないなら図30右下③が別解となります。橙部分はいくらでも増やせますので、12以上の全ての偶数nに対して複数解となります。

[図30] 7*2k(k≧6)の場合。①は常に解。
A1,A2の状況に応じて②か③がその別解となる。

以上で7*nの場合が網羅できました。(証明終)

9*n

結論から言えば...

<命題4> 9*n盤面は複数解である。

<命題4の証明> まず盤面を図31のように分割します。

[図31] 盤面をこのように分割する。

図31の青/赤/橙/緑部分は、いずれも隅の3×3領域から2×kの長方形が伸びた格好になっています。これらは図32のように埋めることができます。長方形部分の長さkの偶奇(つまり盤面の幅の偶奇)と隅の埋/空によって4パターンを用意します。いずれも橙部分は0個以上くっつけて繰り返し構造をなします。

[図32] 図31の色付き部分の埋め方。
①,③は辺の長さが偶数、②,④は奇数の場合。
④-1,2は赤マスの白黒で分岐。

これを使って埋めると、周辺部は破綻せず、中央部に3*(n-6)の長方形(と図32②に由来する突起)が残ります。中央部は図33のように複数解になることが確かめられます。(証明終)

[図33] 中央部が複数解になる様子。橙部分は繰り返し。
①9*9、②9*11以上の奇数、③9*10以上の偶数。

9*nの証明は、m*n(m,n≧8)の場合にも容易に適用できます。

まとめ

以上より、与えられたm*n(m≦n)サイズの盤面に対して唯一解となる配置が存在するのは、

(m,n)=(1,n),(2,n),(3,n),(4,4)~(4,12),(4,14),(5,n),(6,6),(6,7),(6,8),(7,7),(7,8)

の場合に限られます。

 

構成的に進めたため、冗長な部分が多々あるかと思います。証明に穴がありましたらご一報ください。

シャカシャカ手筋備忘録 【1の手筋】

こんばんは。きなこ屋です。

アゼン以上に踏み込むなら必須中の必須、1の手筋をまとめます。

概要

難易度 :★★★★☆

使用頻度:★★★★☆

「1の手筋」は、数字1の周囲に何らかの物体(黒マス・三角など)が特定の向きで存在するとき、その反対側に白マスや三角形が出現するというものです。図1は基本形の1つですが、実際に適用可能な状況は広く多岐にわたります。

[図1] 1の手筋の例

1の上下左右4マスのうち、例えば図2のように三角形が入る1マスが確定している場合は、素朴に解決できます(→L字禁)。この手筋は4マスのうち何処に入るか不明であるが入らない場所が確定するのが特徴です。その意味では「4マスのうち1箇所に三角形を入れる仮置き」を簡略化したものであるとも表現できます。

[図2] 1の上に三角形が入ることが確定しており、単なるL字禁

由来

K.N.Y氏のhttps://puzsq.logicpuzzle.app/puzzle/443は、Puzzle Square JPに投稿されたシャカシャカのうち、明示的に1の手筋を必要とする最初の作品です。

アゼン以上の問題で頻繁に使用されますが、それ以下の問題でもしばしば有用です。

特徴

動作原理は次のようになっています。

図3上段・中段のように、1の右や下に(向きを問わず)三角形をくっつけると、1の上と左が白マスになります。L字禁により、いずれも1の左上に三角形が生じます。

この対偶をとって、1の左上に三角形を配置すると破綻するのならば、1の右と下は白マスになります。ついでにL字禁により右下に三角形が置かれます。

[図3] 上段・中段:1の右や下に三角形をくっつけると、左上に三角形ができる
下段:逆に、左上に三角形が置けないなら、右や下が白マスになる

結果として、「1の角に三角形が置けない→反対の角に三角形ができる」となります。

[図4] 1の手筋の大まかなイメージ

以下に適用可能な例を列挙します。

孤立した(周囲8マスに他の黒マスがない)1の場合、黒マス・白マスのいずれかが図4の緑の領域に存在するならば、その反対側に白マス2つ(に伴って三角形)が生じます。

[図5] 左上の緑領域のいずれかに黒マス・白マスがある場合、
1の右と下が白マスになる

黒マス・白マスだけでなく三角形の背面が壁をなしている場合にも適用可能です。また、図6左の下から3,4番目のようにやや遠い位置からでも、筋違い禁によって決まることがあります。

[図6] 左:4パターン全て、左上に三角形を置けない
右:まとめて、この点に向かう三角形があると1の手筋が使える

図7のように1が辺上にある場合も適用可能ですが、白マスが1箇所決まるのみに留まります。

[図7] 左:この範囲に黒マス・白マスがあると適用可能
右:三角形の場合の一例

孤立していない1の場合は注意が必要です。図8上段の位置関係では1の手筋が適用できて白マスが1箇所決まりますが、中段の場合は特に決められません。下段の場合も確かに左上に三角形は置けませんが適用不可です。実際に右や下に三角形を仮置きすると確実です。

[図8] 適用できる場合とできない場合

応用

<L字禁との複合>

角に三角形を配置して破綻するならば、方法を問わず適用可能です。特に×印との相性は抜群です。

[図9] 右上に三角形を置くとL字禁

<1の手筋の連鎖>

3マスおいて1が並んでいる場合、図10のように1の手筋が連鎖して繋がっていきます。

[図10] 1の手筋が左から右へ連鎖する様子

<1の手筋 2ver.>

1の手筋は、1だけでなく2でも使えることがあります。

図11では2の左上に三角形を置くことができませんので、2の右と下に両方とも三角形が入ることはありません。2の下は既に三角形が入ることが確定していますので、2の右は白マスになると分かります。

[図11] 2の手筋?

類題

・1の方向を考えると。

puzsq.logicpuzzle.app

・壁に埋まった1の手筋。

puzsq.logicpuzzle.app

シャカシャカ手筋備忘録 【呼鳥門】

こんばんは、きなこ屋です。

シリーズになるか否かは未定ですが、手筋の解説に挑みました。

概要

難易度 :★★★★☆

使用頻度:★★☆☆☆

「呼鳥門」は、3マス幅の壁沿いに対合する2マス(図1左、青マスの位置関係)にともに三角形が入ることが確定しているとき、図1右上下に示す2パターンのいずれかになることが確定する、という手筋です。

[図1] 呼鳥門の基本図

狭義には、図2のように壁から1マスおいて黒マスが3マスおきに配置されている形状を指し、最も呼鳥門の発生頻度が高い形として知られます。

[図2] 壁における呼鳥門

ただし、図3のように直ちに一方のパターンへ確定する場合は、より容易な推論で処理可能です(→筋違い禁)。言わば自明な呼鳥門です。

[図3]

由来

yard氏はhttps://puzsq.logicpuzzle.app/puzzle/10365によって実例とともに呼鳥門を明文化・確立しました。より以前にも非自明な呼鳥門を理詰めに含むと推定される作が存在します。

呼鳥門という名称は筆者が独断で呼称しています。

特徴

呼鳥門は、単体では2択のまま確定しません。周囲の形状と合わせて初めて確定することができます。以下に、2択が確定する例を挙げます。

[図4] 付近に三角形ができて確定する

[図5] L字禁により確定する

[図6] 幅の不一致により確定する

ところが、2択が確定しなくとも役立つ場合があります。図7では、2パターンのいずれも、すぐ上にある3の真下が挟まれて白マスになります。

[図7] 2パターンいずれも、3の真下が白マスになっている

言い換えれば、図8のように「壁」ができていると見做すことができます。このように、呼鳥門は2択が確定せずとも影響力の強い形状であるといえます。

[図8] 赤線部に壁があるようなもの

応用

<見えにくい呼鳥門>

図9、左側の青マスに三角形を置かなければL字禁を生じます。

[図9] 数字3によって2択も決まる

<1の手筋との複合>

壁の発生によって1の手筋が使えることがあります。

[図10] 初心者を困惑させるのに最適

<1の手筋(の派生)との複合>

呼鳥門でできる壁は必ず三角形が接しますので、こういった芸当も可能です。

[図11] 手間の割に成果が少ないなどと言ってはいけない

<逆呼鳥門>

壁を作れないのなら呼鳥門が出来てはいけない、という対偶の発想です。

[図12] 2の下が白マスでないと呼鳥門ができ、壁で4が潰れて破綻する
この後かなりの領域が決まるので導入手筋におすすめ

類題

・これ1問で呼鳥門に浸れます。揺るぎない名作

puzsq.logicpuzzle.app

・見えづらい(見えない)呼鳥門。

puzsq.logicpuzzle.app

・逆呼鳥門が盛りだくさん。

puzsq.logicpuzzle.app

第1回シャカシャカ早解き大会

こんばんは。きなこ屋です。

この度、第1回シャカシャカ早解き大会を開催させていただきます!

概要

期間:2024/1/5(金) 22:00 ~ 1/6(土)22:00

出題:Twitter

問題数:2問

難易度:おてごろ+アゼン

提出方法:Googleフォーム

詳細

期間

年明け1/5(金)22:00から1日間の開催です。

出題形式

きなこ屋(@xinako444)のTwitterアカウントから問題リンクを公開します。

Aコース(おてごろ)・Bコース(アゼン)として各1問、計2問を出題します。

いずれも盤面サイズは20×20です。

どちらか1コースだけの参加も、2コース両方への参加も可能です。

提出方法

注意:解答盤面でアンサーキーを記録してください。

問題公開と同時に、回答記録用フォームへのリンクが公開されます。

Aコース用のフォーム、Bコース用のフォームは異なります。2コース両方に参加する場合、両方のフォームを任意の順番で提出してください。

※両方を提出して正解となった場合、Aコースのみ/Bコースのみのランキングには掲載されません。ご了承ください。

各フォームには以下の事項を記入の上、送信してください。

  • TwitterのID (例:@xinako444 または xinako444)
  • アンサーキー (後述)
  • (任意回答)puzz.linkで表示された、解答終了時の経過時間 (例:8:30、15:06)

アンサーキー

今回のアンサーキーは、盤面の指定された領域に重なった白四角形の個数を、上から順に並べます。

例えば下の盤面で、3行目の橙色の領域と8行目の青色の領域が指定された場合、それぞれの領域に重なった白四角形の個数を数えますので、アンサーキーは「5,6」となります。

各問題の領域は出題時及びフォーム内で画像で指定されます。解答終了後、アンサーキーの数え忘れ・経過時間のメモ忘れがないようご注意ください。

画像の場合、橙色の領域と重なる白四角形が5個、青色が6個のため、
アンサーキーは上から順に並べて「5,6」となる。

集計

回答期間終了までに送信された正答記録を対象として、以下の部門でランキングを公表します。

  • Aコースのみ回答者・回答送信時刻ランキング (経過時間を付記)
  • Bコースのみ回答者・回答送信時刻ランキング (経過時間を付記)
  • 2コース回答者・回答送信時刻ランキング (合計経過時間を付記)

2コース参加の場合、A,Bのうちより後に提出されたフォームの送信時刻で集計します。その際に一方のみが正答であった場合、正答したコースのみへの参加として記録します。

注意事項

  • 回答期間中に問題の解答画像や問題に直接関わる感想・アンサーキーなど、ネタバレ情報を発信する行為はお控えください。
  • ソルバーの使用は禁止です。複数人グループで参加する場合、1問ずつ解いてから次の問題に移るようにしてください。
  • アンサーキーに不安がある場合、きなこ屋のDMに解答盤面の画像を直接送付していただければ正誤を判定し、正解の場合アンサーキーをお伝えします。DMが送れない場合はフォローいたしますので、告知ツイート等のリプライでその旨をお伝えください。ただし、その後に正しくフォームを提出頂く必要があります。また時間帯によっては対応に時間をいただくことがあります。
  • その他、不明点はきなこ屋のDMまでお気軽にご連絡ください。

最後に、今回の問題をデバッグいただいたすいそ様(@suiso_728660)に厚く御礼申し上げます。

シャカシャカ毎日投稿!

こんばんは。きなこ屋です。

まず、色々と置いてけぼりにして進行したことをお詫びいたします。

本記事では、毎日投稿初週の投稿の意味と、その背景設定についてQ&A形式で種明かし、もとい解説したいと思います。

(この記事はストーリーではありません。)

Q. 何が起きたのですか?

A. 毎日投稿にストーリーをつけました。

元からシャカシャカを毎日投稿することは決めていました。そのために8月頃から問題を貯め、ちょうど10月から始める目処がつきました。

が、普通に投稿するだけでは物足りないと思い、背景設定として物語をつけることにしました。そのままでも良かったところを、折角なので飾りたいという欲がまさりました。

Q. 目的は何ですか?

A. 問題を作る/解く動機付けのためです。あとロールプレイをしてみたかった。

間違いなく、ペンパは解くことがメインです。しかし折角なら問題を解くことに何らかの意味を持たせたい。謎解き・脱出・パズルゲームなどは、「問題を解くと扉が開く」のような設定が付けられています。これを真似た形です。

そしてあわよくば、パズル制作のフォーマットの一つとして、共通の世界観・設定が生まれてほしい。流石に現状は夢を見ていますが、パズル界にそうした設定があれば、作問や交流のきっかけになりうると思うのです。

 

Q. どんな世界観ですか?

A. パズルがモンスター扱いになっている異世界接触する話です。

サイバーネットな並行世界では、住人の思念が集合し、論理が形をなして、いわばバグのように害をもたらしたりします。この世界ではそれらがペンシルパズルとして現れるのです。どうやって処理するのかって?もちろん解けば倒せるのです。(なぜだろう...)

「P3」(Pencil Puzzle Purgeの頭文字)という有志プロジェクトは、ペンパが現実に被害を出さないように秘匿し処理する特殊部隊的組織です。パズル種ごとに部門が分かれており、日々解決に奔走しています。

...ご存知の方は既にお分かりでしょうが、元ネタは「SCP Foundation」や「Lobotomy Corporation」の系列です。ペンパを異常存在だの幻想体だのに見立ててください。

 

Q. 毎日投稿はどういう位置付けですか?

A. 私が異世界接触した話です。

遭遇からの1週間を日記形式でまとめていました。何の説明もなしにこれを読んで分かるはずがない

kinako-ya.hatenablog.com

P3のシャカシャカ部門が新人に送るはずのメールを、なぜかこちらの世界のきなこ屋が傍受してしまい、任務指示...もとい問題が送られてくるようになった、というものです。つまり毎日投稿はその任務を横流ししたもの、というバックストーリーになります。

本文中では「(問題を)作った覚えはない」と書いていますが、勿論設定であり、実際にはちゃんと自分で作っています。

 

Q. 画像は何ですか?

A. 雰囲気付けのためのものですが、問題のちょっとした説明がついています。

① 問題画像

② Class:難易度です。5段階評価で下から順に、Silent、Moderate、Tough、Wild、Luzinとなっています。概ね通常のらくらく〜ハバネロに対応します。

③ Size:盤面サイズ(縦×横)です。

④ Type:変種かどうかをさします。Normalは通常、Variantは変種です。変種の場合はどのような変種かが併記されます。(詳しいルールは別途画像を付けます。)

⑤ Alignment:問題の性質を表す、いわば属性です。完全に主観ですが次のようになっています。

 Normal(二重の四角のマーク):特に変わった傾向はない。正々堂々の実力勝負。

 Evil(三又のマーク):ミスリードに陥る可能性有り。一歩一歩気を付けて。

 Ghost(雷のマーク):解き筋が巧妙に隠されている。気付いたときは爽快。

 Metal(三つの丸のマーク):所要時間が多め。手順が多いが気を抜かないように。

 Vapor(光のマーク):特定の趣向を中心とする。種を見破れるかどうかが鍵。

⑥ Initial Assessment:ソルバーの事前評価です。ローマ数字はペンシルパズルソルバーの推定Lv、算用数字はcspuz-solverの所要時間(単位はcs=センチ秒)を表します。

フレーバーテキスト:稀にヒントが書いてあります。

難易度名や属性の表記については、Solyu氏に助言を頂いて作成しました。この場を借りて御礼申し上げます。

 

Q. これからの投稿は?

A. このまま続けます。

きなこ屋の遭遇ストーリーは打ち切りますが、問題投稿は出来る限り続けようと思います。

解いて下さった際には解答時間の報告など頂けますと、大変励みになります。

(ロールプレイを下さったりすると狂喜すると思われます。)

 

自分でも設定がはっきりしないまま投稿を始めてしまい、一人で突っ走ってしまった点が遺憾ですが、どうかお許しください。

ほか不明点などございましたら、ご指摘ください。直ちに加筆修正いたします。

名称未設定.p$¬a

経過報告(1日目 10/2)

[▷Play]

...Åれ?なんだこれ。

自作問題をまとめておくExcelファイルに、見覚えの無い問題が追加されている。

私、こんな問題作りましたっけ...?

共有ファイルでもないのに。ついでにドキュメントフォルダに出題用の画像らしきものまで用意されている。好事家なウイルスですこと。

なんだこれは

やはり昨日届いた変なメッセージの所為でしょう。うっかりAcceptしてしまいましたが、よく読んでいないのです。P3とは何なのでしょう。そんなパズル団体が存在するのでしょうか?

よく分かりませんが、とりあえず届いたシャカシャカをTwitterに上げてみましょう。もしかすると関係者の方が見つけて下さるかもしれません。見知らぬ人の作をきなこ屋として上げるのは褒められた所業ではありませんが...

拡散されることを願いましょう。

[□Pause]

 

経過報告(2日目 10/3)

[▷Play]

このパズルと画像、半日に1回のペースで届くようです。毎日投稿に似せて、毎日8時と22時に流すことにしましょう。

情報量が多いなぁ

謎のメッセージを見直したのですが、「ペンパの処理、浄化」がゴールであるということから、このパズル達はどこかで開催されている謎解きの一部である可能性がありますね。

私は新任研修など受講した覚えはありませんし、支給の端末とやらも貰っていませんので、何らかの手違いで参加者登録されたのだと思われます。

しかし運営に問い合わせしようにも、メールアドレスらしきものはバグっていますし、フォームのリンクは壊れている...暫くは様子見としましょう。

タグ「#P3_shaka」を付けました。心当たりのある方はご一報ください。

[□Pause]

 

経過報告(3日目 10/4)

[▷Play]

問題を投稿したところ、たちまち解答報告が寄せられました。さすがはペンパ界。

とはいえ期待していた一報が舞い込むことはありませんでした。謎解きクラスターまではまだ流れていないのでしょう。

下のテキストは誰のセリフなのだろう

そういえば、今日の画像に付いていたフレーバーテキストに、Classは5段階あると書かれていました。画像の左上にあるClassのことだと思われます。現在のところSilent、Moderate、Tough、Wildの4種類が見つかっていますが、問題の難易度っぽいということしか分かりません。これは察するに、通常とは違う分類を使うことによる、ファンタジー風味の演出でしょう。

下にあるSizeやTypeは何となく想像がつきますが、その下のInitial Assessmentや、右にある記号についてはさっぱりです。この辺りも本来なら謎解きの手掛かりとして使うのでしょうか。どうも分からないことだらけです。

ひとまず投稿予約して、静観しましょう。

[□Pause]

 

経過報告(4日目 10/5)

[▷Play]

3日が経ちました。解答報告舞い込めど、連絡はなし。

...もしかすると、これは謎解きではないのでしょうか...?

Moderateはおてごろかたいへん相当と思われる。

近しい作家にも念の為訊いてみましたが、心当たりはないとのこと。

私の作でなくて、パズル界や謎解き界の作でもない。自動生成...にしては一問ごとにテーマがあるようです。

...とすれば、一体どこから来た問題なのだろうか?

手の込んだ悪戯と信じるには足らなくなってきました。

本当に、このまま続けて良いのでしょうか...?

[□Pause]

経過報告(5日目 10/6)

[▷Play]

今日も変わらず問題と画像が出現している。

Type欄は予想通り、変種かどうかを表すようです...

何を言っているのだろう

悪戯の域を逸脱した出題システム。

誰のものでもない問題。

現実のものとは思えないフレーバーテキスト

既知のものとは異なる難易度分類。

 

ありえない想像と分かっています。分かっていますが、このような考えが頭を離れません。このシャカシャカは別世界から送信されている。言うなれば異世界、それもシャカシャカが存在するほどの並行世界からの出題です。

 

胸が高鳴りますが、それは並行世界との接触への期待ばかりではありません。最初のメッセージはこう述べていました...「ペンパの迅速かつ確実な処理浄化」と。

ほぼ同等の姿をした2つの世界なのに、一方の世界では単なる愛玩動物であったものが、他方では未知の怪物として扱われている...というようなファンタジー聞いたことあります

私たちの認識では、シャカシャカを含めペンパは人が作る娯楽です。異世界ペンパは果たして娯楽に過ぎないのでしょうか?人類に牙を剥く存在であったとしたら?

...少なくとも地球に住む私にとっては、パズルが送られてくる程度の干渉にすぎません。悪い想像であることを祈ります。

[□Pause]

経過報告(6日目 10/7)

[▷Play]

画面の前で硬直している。

見られている...?

ただ問題が送られてくるだけならまだよかった。解答回数時間までも把握されているようだ。少なくともきなこ屋は1回しか解いた覚えがないので、このリンクを辿って解いたパズラー達の経過も、共有空間と呼ばれるそれで監視されているのだろう。並行世界の技術がこちらを上回ることは容易に想像できる。

依然として本当に手違いで送られてきたのか、意図した接触なのかは不明だが、得体の知れないものに巻き込まれたことは間違いない。

投稿をやめたとき、解くのをやめたとき、一体何が起こるのだろうか。

何g

 

[■Stop]

share/P3M[△Eject]:変更内容を保存しています...

error905:主体性不整合が検出されました。再起動しています...

1件の更新を待機中...

 

最終更新(Master, 2秒前)

以上が事の顛末だ。安心してほしい。記録は全て機密として保守に回される見込みだ。例のアカウントも「きなこ屋」として出題を続けるだろう。互いに接触が無いに越したことはない。

いや、本当に怖がらないでくれたまえ。我々は本インシデントをたいへん肯定的に評価している。ペンパが思考空間を侵襲するどころか、大衆娯楽として生産・消費する文化があろうとは。それでいてP3のような組織が無くともペンパを解き、楽しむ。これには感服するばかりだ。本音を言えば、解答時間のデータを元にこちらの部門へスカウトしたいと言っても嘘ではない。

まだこの通知を見ているならば、どうか約束してほしい。いかなる存在であれ、ペンパという存在を探究する努力は絶やしてはならない。互いの世界にその努力が継がれてきたからこそ、シャカシャカは時間軸の接点となり得たのだ。いつの日かペンパがこちらの時間軸のように変異したならば、次元を超えて助力しよう。そして、こちらの世界でもペンパが解明され掌中に収められたならば、共に楽しもう。

P3_shaka_admin>>_

 

レポートを保存しています...

高次空間保存委員会の承認を待機中...

接続論理を解体しています...

次元の主観的抽象化・不可逆的分離に成功。

プロジェクトは正常に終了しました。

kinako-ya.hatenablog.com

シャカシャカ毎日投*

こんにちは。きなこ屋です。

10月から毎日投稿、始めます。

形態

Twitterでやります。

実はTwitter...もといXでの投稿はこれが2回目となります。

以前に電卓別室(@calc_kinako)でシャカシャカを担当していました。

今回は1人で回す都合、運営がやや大変になる予感がします。

実生活の方もありますし...

 

 

が、知ったことではない。

10月は1日2題ペースで出題します。

 

本当のところ、自分の作問スタイルだとアゼン級の問題ばかり生産してしまうため、日毎にらくらく〜おてごろ1問 + たいへん以上1問の組み合わせで出題することで、初心者の方にも興味を持っていただくのが目的です。

 

 

5分で作った問題。おそらく人間用ではない

先のリアルの事情から、夏のストックが尽きたら1日1題ペースにすると思われます。

こういうものは自分と相談して調整するものですし。

変種や大型趣向なども余裕があれば手を出していきたいですね。

もし解いてくださる方がいらしたら、是非回答報告などお寄せいただければ励みになr*I▲¥c-!どuぞ予R∧~"ε}o:≦?p3

 

 

 

 

θ◇n着メッセージがあります。From : 不明なユーザ]

 

 

 

[>>Accept]

個人識別コード取扱同意書ダウンロード>>完了(2/2)

自動約定検知>>成功(1/1)

ローカル空間アドレス登録>>完了(137/137)

マニュアルダウンロード>>完了(4/4)

メッセージ転送ウィザード>>完了(11/11)

個人識別コード登録>>[error901:固有空間モデレータに転送されました]

共有空間を展開しています...(15/100)

 

kinako-ya.hatenablog.com

 

 

 

追記('23 10/9)

kinako-ya.hatenablog.com