こんばんは、きなこ屋です。
シリーズになるか否かは未定ですが、手筋の解説に挑みました。
概要
難易度 :★★★★☆
使用頻度:★★☆☆☆
「呼鳥門」は、3マス幅の壁沿いに対合する2マス(図1左、青マスの位置関係)にともに三角形が入ることが確定しているとき、図1右上下に示す2パターンのいずれかになることが確定する、という手筋です。
狭義には、図2のように壁から1マスおいて黒マスが3マスおきに配置されている形状を指し、最も呼鳥門の発生頻度が高い形として知られます。
ただし、図3のように直ちに一方のパターンへ確定する場合は、より容易な推論で処理可能です(→筋違い禁)。言わば自明な呼鳥門です。
由来
yard氏はhttps://puzsq.logicpuzzle.app/puzzle/10365によって実例とともに呼鳥門を明文化・確立しました。より以前にも非自明な呼鳥門を理詰めに含むと推定される作が存在します。
呼鳥門という名称は筆者が独断で呼称しています。
特徴
呼鳥門は、単体では2択のまま確定しません。周囲の形状と合わせて初めて確定することができます。以下に、2択が確定する例を挙げます。
ところが、2択が確定しなくとも役立つ場合があります。図7では、2パターンのいずれも、すぐ上にある3の真下が挟まれて白マスになります。
言い換えれば、図8のように「壁」ができていると見做すことができます。このように、呼鳥門は2択が確定せずとも影響力の強い形状であるといえます。
応用
<見えにくい呼鳥門>
図9、左側の青マスに三角形を置かなければL字禁を生じます。
<1の手筋との複合>
壁の発生によって1の手筋が使えることがあります。
<1の手筋(の派生)との複合>
呼鳥門でできる壁は必ず三角形が接しますので、こういった芸当も可能です。
<逆呼鳥門>
壁を作れないのなら呼鳥門が出来てはいけない、という対偶の発想です。
類題
・これ1問で呼鳥門に浸れます。揺るぎない名作
・見えづらい(見えない)呼鳥門。
・逆呼鳥門が盛りだくさん。